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その差、10万円!

皆さん、こんにちは。

岩尾です。

 

その差10万円!

 

これは何の差 だと思いますか?

 

これは、2013年の厚生労働省の障害者雇用実態調査と、賃金構造基本統計調査から出したものですが、難聴の方と、一般の方の、月額の平均給与の差です。

 

月額で、なんと10万円も差があるのです。

 

とはいえ、8年前だから・・・と思われるかもしれませんが、日本の賃金は、ここ30年ほどほとんど変わっていません。

ですので、今も、同じような状況だといえます。

 

では、この差が、どれほどきついのか、もう少し詳しいデータを見てみます。

 

 

平均消費支出は、総務省の家計調査のデータですが、

単身者なら生活はしていけそうです。

 

しかし、3人家族となると、支出が上回ってしまいます。

障害者年金をもらっている人は、+8万円、+6万円ほどが加わるので、ギリギリかもしれませんが、もらってない人は非常に厳しいですね。

 

もちろん個人差があるので、全ての人が当てはまるわけではないですが、相当に苦しい人もいるはずですし、それが目に見えているので、結婚したいけどしないでおこう、子どもは欲しいけど無理だな・・・となっている人もいるかもしれません。

 

では、なぜこれだけの給与の差がでているのかというと、それには理由があります。

 

右記(または下記)は、聴覚障害を持つ人に任せたい仕事内容のアンケート結果ですが、回答していただいた企業の51%が、「補助業務」と答えました。

独自で調べたデータですが、全国的な求人情報などを見ると、大体同じ感覚かなと思います。

 

聴覚障がいをもつ人向けの求人の募集職種は、

半数以上が「補助業務」なのです。

 

補助業務に高い給料は払われませんので、平均給与を見ると、月額で10万円という差が生まれてくるわけですね。

 

事象だけを見ると、なるべくしてなっている結果と言えます。


 

 

補助業務が悪いわけではありません。

自分に合っている場合もあります。

でも、補助業務以外にも、自分に合っていて、できる仕事がある難聴の人も多くいます。

 

「補助業務以外は任せられない」と思っている会社もまだ多いですし、本人たちも、できないと思っている人はまだまだ多いと思います。

 

おせっかいだとは思いますが、持っている可能性は発揮できるようにしたいと思っています。

そのために、正しい理解を拡げていきたいと思います。

 

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